COVID-19は多彩な臨床症状を示す上に、治療法も確立されておらず、分からないことが多い感染症です。現状で明らかになっていることをまとめました。
症状と治療
症状
- 発熱、咳、咽頭痛、鼻汁、頭痛、筋肉痛、けん怠感などがみられる。一部は、嗅覚・味覚異常、下痢や嘔吐を伴うこともある
- 症状は7日間前後持続し、かぜやインフルエンザ、急性胃腸炎などよりも長く続く
- 症状が7日間程度続いた後、8割はそのまま治癒、2割は肺炎症状が増悪(入院が必要)。肺炎症状が憎悪した患者の一部が集中治療や人工呼吸が必要なほど重症化する
治療
- 軽症の場合は経過観察
- 抗ウイルス薬による治療開始は「低酸素血症・酸素投与などの状況を考慮」して検討
- 治療薬として承認されているのは「レムデシビル(商品名:ベクルリー)」
潜伏期間と感染可能期間
潜伏期間
- 1~14日間(多くは感染から約5日間で発症)
感染可能期間
- 発症2日前から
- 「濃厚接触者」は、感染可能期間に1mの範囲内で患者(確定例)と15分以上の接触があった者
重症化・死亡率
重症化率
- 50代までは低く、60代から急激に高くなる
死亡率
※2020年7月8日午後6時時点の国内の状況
全体で4.9%
- 20代以下……0%
- 30代……0.1%
- 40代……0.5%
- 50代……1.1%
- 60代……4.9%
- 70代……14.6%
- 80代以上……28.7%
感染経路と感染予防策
感染経路
- 飛沫感染、接触感染。エアロゾルが発生する医療行為では空気感染の可能性も
感染予防策
ポイントは以下の2点
- 顔(目、鼻、口)の粘膜を守る
- 手指をきれいにする
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